要旨
目的:世俗に流布している多彩な「自然発生的予知」のフォークロアが一般の人々によってどのように解釈されているかを検討した。
方法:巷間のフォークロアを擬して筆者が創作した30種類の短い物語に関して、虚言作話(つくり話)、精神症状、偶然の一致、超常予知(真正の超常現象)という解釈によって説明できる割合(解釈の合計
100)、および、その物語の知名度を質問紙を用いて調査した。
被験者は大学、短大、専門学校の女子学生(18〜22歳、N=345
)である。結果:予知の内容や主人公のおかれた状況や背景によって物語の解釈は異なっていた。
予知の頻度に対して偶然の一致は負相関し、虚偽作話と精神症状は正相関した。
知名度の高さは超常現象という解釈に寄与していた。結論:予知フォークロアの種類により解釈のされかたは異なっていた。
キーワード: 超常現象フォークロア、自然発生的事例、予知、質問紙調査
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