要旨
現代日本には特異現象に関係する研究グループがいくつか存在するが、それを紹介する英文文献は少ない。本論文では、学術的・科学的グループの活動に焦点を絞って、現代日本の研究状況を述べる。現在、最も活動的な研究者は、その生涯において、2つの衝撃的社会事象(ユリ・ゲラー、および中国の研究)を経験している。それゆえ、著者は、第2次世界大戦後から現在までを、2つのインパクトを基に3つの時代に分ける。インパクト前の時代は、主として心理学者によって、欧米の超心理学をモデルに国内の研究体制が再構築され、種々の研究が行われた。ファースト・インパクト後、工学者らも特異現象の研究を始めるようになった。今日まで続くセカンド・インパクトの時代は、より広範な領域の研究者が、特異現象を含む気功の研究を行うようになっている。現在、日本には、査読された論文の載る学術誌が3つの学会から発行されており、その3学会が他の研究グループを刺激・活性化する役目を果たしている。
キーワード: 気功、人体科学、外気、歴史、超心理学、日本、中国、学術団体
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