要旨
アメリカの社会学者
J
.
マクレノンは科学社会学
(sociology
of
science)
の観点から、超心理学が現在、科学主義の壁に阻まれ、科学のエリ−ト集団から認知されていないことを指摘する。
この現状は若い科学者を超心理学にリクル−トして育成することに影を落としている。彼は、サイを含むと考えられる体験ないし隣接体験(デジャビュ・ESP・死者とのコンタクトなど)を社会学的調査の方法を使って、中国・日本・アメリカの大学生を対象に研究した。
彼は、彼らが各種のサイ的体験を国間・文化間の有意差のさして見られない比率で一様に経験していることを見出し、これら体験が普遍一般的であることを示した。
彼はこれを「体験ソ−ス理論」、つまり体験そのものが報告、さらには民間伝承などを生むとする考えを支持するものと解釈し、文化ソ−ス理論に味方しないと考えた。
彼はその結果を踏まえ、従来の実験超心理学的アプロ−チを補完する、サイ関係現象の社会学的リアリティを提示する大胆な試みを展開している。
一部の批判はあるが、サイ研究への重要な貢献を示している。
キーワード: 科学主義、サイの社会調査、体験ソ−ス理論、社会学的リアリティ
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